はい。「イマサラ農園借りちゃいました」です。
今回は、「失敗しない貸農園の選び方」
いきなりですが、わたし失敗しました。

最初の農園、失敗だった。



あれは、ひどかった。
私の最初の農園選びは、大失敗でした。もちろん、テキトーに選んだわけではありません。よーく考えて選んだつもりです。
私が選んだ農園は下記の通り。
- 自宅から車で20分。
- 農機具貸し出しあり(手ぶらでGO!というフレコミ)
- 水道代無料
- 耕運機貸し出し無料
- 初年度は農地を耕してからの引渡し
- トイレ完備
- 農家の人が丁寧に教えてくれる
- 苗、肥料の購入OK
- 完全無農薬(指導あり)
- 交流会多し
どうです? いい感じじゃないですか?
料金は、予定よりオーバーしていたけれど水道代無料だしいいかなと思って契約しました。
50平方メートル、1年間で3万円とちょっと。(高いのか? 安いのか?)
これが、見事に大ハズレ。大失敗。イタイ出費となったのでした。
失敗する前に! 貸農園を選ぶときに確認すること4つ。
これさえ読めば絶対に大丈夫ってことはないけれど…
でも、少なくてもマメムと同じ失敗をすることはありませんから。
1.料金だけで決めてはいけない! 「常駐」OR「NOT常駐」か。
料金は大事なポイントだと思うかもしれませんが、それは違います!
料金は、アナタが貸農園に求めるものによって変わってきます。



アナタが農園に求めるものは何ですか?
貸農園の種類は大きく2つと思って間違いありません。
「常に誰かが居てくれる農園」
「基本全部自分でやってね農園」
アナタが求める農園は、どちらですか?
もし、丁寧な指導、初心者にもわかりやすい指導を求めているなら、「常に常駐」農園を選ぶ必要があります。
常に常駐って日本語おかしいですね?
はい、日本語としては間違っていますが貸農園的には正しい表記なのです。
私が借りた農園も「常駐」している農家の方がいるので、「困ったことがあれば何でも聞いて。」と仰っていました。
で、安心して農園通いを始めたら…。



いない



イナイ



いつ行っても居ないのよ
常にいない。誰も居ない。とことんイナイ。
耕運機を借りたくても、肥料を買いたくても、誰も居ないし、結局、鋤で自力で耕して、ホームセンターで肥料を購入しました。
耕運機、借りたかったな~。教えてくれるっていうから楽しみにしてたんだよね。


貸農園の「常駐」は、どれぐらいの頻度を「常駐」と言っているのか確認した方がいいです。
週に1回でも、月に1回でも「常駐」って言う所があるから注意です。
で、常に常駐、つまり本当に、ほぼ毎日確実に誰かが居る農園となると、それはそれなりに料金の方が、まあ、そこそこしますわな。
だいたいの貸農園の広告?には、「常駐」してるっぽいことが書いてあります。
そこは、要確認です!
- 毎日、本当に誰かがいるのか?
- その人は教えてくれるのか?
- どこまで教えてくれるのか?
- 肥料や苗を購入する際、金銭を扱える人は来ているのか?
きちんと最初に確認しましょう。
それでね、週1ぐらいは来てるけど~って感じなら、
「NOT常駐」つまり「基本全部自分でやってね農園」を借りた方が金銭的には得でしょう。
たいていの市民農園は「NOT常駐」ですよね。
で、市民農園ではない貸農園はソレゾレですね。(当たり前だ)
ただ「常駐しとりません」とはっきり言っている貸農園は料金が安いことが多いです。
中途半端な「常駐」農園を選ぶなら「NOT常駐」農園を選んだ方が絶対にお得です。
最初から居ないもんだと思っていた方がストレスが少ないしね。
でも、初心者だし教えてもらいたいし~という方は、先ほども述べたように、必ず、どれぐらいの頻度で「常駐」しているのか確かめてくださいね。


毎日、教えてくれる人が居るところは、料金はお高いけれど、それなりの価値もありますからね。
貸農園は、「常駐」か「NOT常駐」を決めてから選ぼう!
中途半端な「常駐」は、「NOT常駐」とみなすべし。
2.手ぶらでホントに大丈夫?どこまで借りられるか確かめて。
私が最初に選んだ農園の最大の売りは「手ぶらで大丈夫! 身一つで気軽に始める菜園」というものでした。
で、実際よ。
スキもクワもシャベル(関東ではスコップ)も貸してくれるというのは嘘ではなかったわ。
でもね…、



数に限りがございます~
軽いスキとかクワはね、すぐに借りられちゃうし。実際、使いにくい道具しか残っていなかったりするのよね。
まあ、重たくてもね、使えないことはないから借りて頑張って耕しましたよ。
それだけでも自分で買うと高いしね。助かりましたが。


苗もね、売ってるということだったけれど、
今年は育苗してないのよ~。ごめんね。



ことごとくね…



悪気はないのさ。分かっている。
だからね、ほんと、すべて確認した方がいいです。
悪気もなく、商売してる感覚もなく、ただただ素なのです。
だから怒るに怒れない。
ストレスたまる…
ただ、どんな農園でも、手ぶらはないわ。
ジョウロとか、長靴とか、収穫用のハサミとか、スコップとか、支柱とか。
まあ、何かと持ち物は必要ですよ。
だから、手ぶらを謳い文句にしているところには要確認ですね。
- どこまで手ぶらでOKなの?
- 道具は、充分あるの?
- 持ち物が増えた時、物置は貸してもらえるの?
この確認は大事ですよ!
これは余談ですが…。
私が現在借りている農園は、「手ぶらでGO!」とは宣伝していませんでしたが、物置を貸してくれます。
実際は、「手ぶらでGO!」しています。
3.ここ他より低くない? そう思ったら要注意。
実は、私が前に借りてた畑、水没しました…
トホホ。
これは、実際、心が折れたね。
台風のときに…
トマトが上まで浸かりました。
キュウリも半分浸かりました。
トウモロコシは全滅しました。
でも、もう一段上の畑は無事だったのです。
思えば借りるとき、
この上の畑は、5000円高いから、下の方が安いから。
オジサンにやけに勧められたのよ。


上の畑は明るくて整備されてて感じ良かった。
下の畑は草が茂ってて、ちょっと嫌だなとは思ったけれど、安いし、まあいっかと思ったのが運の尽きだった。
たぶん、上の畑は少し料金が高くても借り手がつくけど、下は売れ残ってるから借りてほしかったんだろうなと思います。
水没するのは天候次第だし、オジサンのせいではないけれどね。
下とか上とか見てない人に分かりにくい記述でゴメンナサイ。
つまり、言いたいことは、畑が周囲と比べて若干低いなと感じたら、はっきり聞くことです。
大雨が降ったらどうなりますか?
そう聞いてください。



今の畑、借りるときは聞いたよ



はぁ?って顔されたけどな。
でも、ちゃんと答えてくれましたよ。
災害みたいな大雨だと分からないけど、今まで沈んだりしたことはないですねぇ。
天候のことはね、ある程度は仕方がないけれど、でも明らかに低い土地を借りる必要はありませんよね。
4.できるだけ通いやすいところ。上り下りがないところを借りよう。
当然と思っていますね?



でも、距離のことではないのよ。
距離は、もちろん近いに越したことはないと思いますが…
山中にある農園なんかだと、階段なんかなくて、
斜面を少し削って通れるようにしていたり、
石段もどきみたいなものが設置されていたり、
とにかく農園に着いてから自分の畑に
たどり着くまでが辛いということが時々あるのです。
だからね、農園内の移動のしやすさは、
ぜひ考慮してほしいところです。
駐車場から農園までの距離がメチャクチャ遠いとか…
実際に、私も斜面を削った階段もどきで自分の畑に降りていましたが、かなりキツイよ。


最初は、「おおー。健康的ぃ。自然って感じぃ。」とご満悦でしたが、農園に対するストレスと比例するように辛さが増していきました。
自然に騙されちゃいけません。
とくに、雨の後はキケン!。
そして、真夏はフラフラします…
まあ、私が特に体力ないだけかもしれませんがね。
フラットな平面移動できる場所がオススメ。
通い続けることを念頭に!
この崖? 毎回、上り下りできるか?
この草、夏には茂るな。共有部分の草刈りは誰がする?
共有部分の草刈りね、これ、結構ポイントだと思う。
以前の農園は、共有部分は、放置だったのよ。
すると、どうなるか?
あのね、ヘビさんが出ても、すぐにはわからないから…
なんか、マムシが出たなんて話を聞くと、もう怖くて畑に行く気が失せたしね。
とにかく、そういう所も注意して決めた方がいいですね。
いろいろ心に問いかけることが必要です。
あと、トイレは近くにあるに越したことはない。
ちなみに、私の現在の農園にはトイレ近くにありません…
貸農園の借り方 まとめ
まだまだある失敗談…
ホントに言い出したらキリがない。
なので…
とりあえあず、まとめです。
- 「常駐」か「NOT常駐」かを決めよう!
- 手ぶらはホントか? 物置の確認はしよう。
- 低いところは要注意!
- 通い続けられる場所を!
私は、今また、懲りずに市民農園を借りています。
16平方メートルで1年間、1万以下です。
前の農園より格段に安い。
交流会とか指導とかないけど…
トイレも近くにはないけど…
でも、共有部分の草刈りはマメにしてくれるし、鳥獣除けの電線?も張ってくれている。
それで充分だと思っています。
やっぱり、畑仕事って面白いし、自然っていいなと思います。


私の最初の農園は、ただ当たりが悪かっただけだと思うのです。
気分だけで勢いで借りちゃった自分も悪かったなぁと。
ただ、私の失敗経験をもとにアナタには最初から良い畑で頑張ってもらえたらいいな。
作物を育てるのは、ホントに手間がかかります。
それだけでも苦労なのです。
周囲のことにストレスを感じて力が削がれるなんてもったいない。


いろいろ書いちゃったけれど、それでも、懲りずに畑を借り続けているのは、やっぱり楽しいから。
収穫できたときは、もう本当にうれしいです。
だからこそ、よーく選んで!
そして、苦労はするけど喜びも味わえる
貸農園ライフを、ぜひとも楽しんでください。
楽しい美味しい農園ライフを!