疲れますよね。
人間関係。
関係のない社会に生きたいと思うけれど、
でも生きている限り確実に誰かと関わっているわけで…。
なんとなしに、気分が上がらない。
疲れちまうよ、全く。
そんなとき、八木重吉の詩をぜひ読んでもらいたいのです。
人と人の間に生きるのが人間なのです。
八木重吉の「ねがい」という詩を紹介したいと思います。
「ねがい」
人と人のあいだを
美しくみよう
わたしと人のあいだを
美しくみよう
疲れてはならない
昔、引きこもり、今も、若干引きこもり傾向の私ですが、
一人で生きているとは思っていません。
一人で生きたいと思うことはありますが、それが不可能だという事も分かっています。
だってね…、
部屋に引きこもっていても、電気は使ってるし、その電気は誰かが管理して送ってくれてるわけだし。やっぱり、お腹もすくから何か食べるし、その食べ物だってね、やっぱり誰かが育てたり、売ったり、料理したりしてるわけだしね。
以前、少し心が病んだときに、その事実に気が付いて、なんか打ちのめされたことがあります。
ああ、一人で生きるなんて、そもそも無理なんだって。
その当然の事実に少し落ち込んだりもしました。
(どこまで病んでいたんだ…)
人間という字がそもそも人の間と書くのです。
はい。その通り。
人間である限り、部屋に一人で閉じこもっていようとも、絶対に誰かと関わって生きているのです。
人の間に生きるのが「人間」なのです。
それは、時に、疲れます。
イヤになります。
でも、その間を美しいもので埋めることができたなら。
人と人のあいだを美しく見よう。
人間は、絶対に一人では生きられないのです。
それは、いま、あなたが一人でそこにいるという状態のことではなく、人間として、必ず誰かの世話になっているという事です。
前述したように、一人でも電気は使いますし、水も飲みます。
人間は、誰かと関わって生きなければならない定めなのです。
それが、嫌だと騒いでも、どうしようもないのです。
私も、その事実に気が付いたときは愕然としましたが、それならば、それを受け入れるしかないと思ったのです。
どうせなら、ねっ。
人と人のあいだをうつくしくみよう!
わたしと人のあいだをうつくしくみよう!
そうできたらいいなっと、私は思いました。(今はね。当時はダメでしたが)
人と人の間の美しいものを見つけられれば幸せにすごせますよね。
美しいものに目を留める心を持てれば…。
生き方も、きっと、変わるだろうなと思うのです。
あなたの人の和が美しいものでありますように。
重吉の他の詩については、こちらからどうぞ。
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