人生に行き詰ったと感じる人へ。
思い通りに事が進まないと感じている人へ。
「赤毛のアン」から
主人公アン・シャーリーの前向きになれる言葉です。
予期せぬ出来事で未来が閉ざされたと感じるとき…
赤毛のアン」の一節から…
ところが、いま、曲がり角にきたのよ。
これは、大学への進学を一旦、諦めて就職することを選んだ時のアンのセリフです。
ご存知のように、アンには身寄りがありません。
マリラとマシューに引き取られ、愛情をいっぱいに受けて育ちました。
特にマシューは、常に温かい目でアンを見守ってくれる心の拠り所であったのです。
そんなマシューが突如、天に召され、マリラだけでは、家(グリーンゲイブルズ)を守っていくのは難しいという状況に陥ったのです。
アンは、大学に行く夢をかなえるために熱心に勉強し、「奨学金」を手に入れていました。
けれど、何年も家を空けてマリラを一人きりにすることなどできません。
自分の都合ではなく、自分の落ち度でもなく、
ただ予期せね悲しい出来事により、
アンは夢を一旦諦めるという選択をするのです。
それは、人生の終わりではありません。
人には、いろんな出来事により、
自分の思い描く未来が閉ざされる瞬間というものがあります。
計画のすべてが良きせぬ出来事で破綻してしまうことがあります。
自分の失敗ですべてが水の泡になってしまうことだってあります。
けれど、それは人生のすべてが終わったということではないのです。
アンは、言います。
自分の未来は真っすぐにのびた道のように思えたのよ。
いつもさきまで、ずっと見通せる気がしたの。
ところが、いま、曲がり角に来たのよ。
それは、行き止まりではなく、
曲がり角なのです。
決して、すべてが終わってしまったわけではないのです。
曲がり角の先には何があるか分からない。
私たちの人生は、いつも真っすぐな一本道ではありません。
平坦な道も、
急な坂道も、
曲がり角だってあるのです。
アンは続けて言います。
曲がり角を曲がった先には、
何があるか分からないの。
でも、きっといちばん良いものにちがいないと思うの。
それには、また、
それのすてきに良いところがあると思うわ。
曲がり角の先には、何が待っているか分かりません。
でも、道が続いていることだけは確かです。
光も影も、再び曲道も。それでも、道は続くのです。
アンは、セリフの最後をこのように締めくくります。
その道がどんなふうにのびているか分からないけれど、
どんな光と影があるのか、
―どんな景色が広がっているのか―
どんな新しい美しさや曲り角や、
丘や谷が、
そのさきにあるのか、
それは、わからないの。
曲り角の先に、あなたが想像していたより、
もっと素晴らしいことがないとも限らないのです。
アンの夢は結局叶います
アンは、結局、何年か先になりますが大学に行けることになります。
その先には、思ってもみない出来事が待っています。
赤毛のアンは、物語です。
私たちのリアルな人生とは違うでしょう。
けれど、
アンのセリフは、真理だと思うのです。
人生の道は、生きている限り続くのです。
それは、行き止まりではありません。
曲がり角に来ただけ…
豊かで実りのある人生を!