夫婦関係を円満にするコツ。相手を追い詰めない。あなたの正しさに覆いを。

夫婦関係を円満にするために。

正しすぎてはいけません。

アナタの正しさに、ちょっと覆いを。

人には逃げ道が必要なのです。

豊臣秀吉のいたずらを笑いで包んだ千代

司馬遼太郎著「功名が辻」にこんな一節があります。

 

秀吉は、ばつの悪そうな顔で座っていた。

千代はそれを見るとわれをわすれて気の毒になり、

「ばあっ」

という顔をして、舌を出してみせた。

秀吉は、とびあがって笑った。

「千代、千代」

笑いころげながら、

「そなたは名将だ」

といった。

これは、秀吉が千代にいけないことをしようとして失敗したときの話です。

茶の湯の茶釜が、逃げようとした千代の足に触れ、たぎっている湯が豪快にこぼれます。

秀吉は、仕方なく千代を離します。

秀吉のバツの悪さときたら…。

二人とも何とも気まずいことです。

 

その後、水屋に布巾を取りに行った千代は、戻るなり、

 

「ばあっ」と舌をだします。

 

おどけた顔で秀吉を笑わせるのです。

 

秀吉曰く、

「千代、そなたは名将じゃ」

 

マメム
絶妙のタイミングで秀吉を救ったね。
緑の帽子の子
ハテオ
秀吉は、泣きわめかれても当然だもんな。

そうです。

この場合、完全に非は、秀吉にあります。

誰が何と言っても秀吉が悪いことに変わりありません。

千代は、泣き叫ぶこともできましたし、ひどい仕打ちに怒り責めることもできました。

アナタが千代の立場なら、どういう態度をとりますか?

人間関係がこじれる一因は、非のない方が正しすぎること。

自分に非がないのだから、相手を責めても当然…。

まあ、そう思いますよね。

だって相手が悪いんだから。

 

マメムは、20年ぐらい人の相談を受ける仕事をしています。

夫婦関係がこじれたと言って相談に来るのは、たいてい奥さんの方です。

 

「旦那が家に帰ってこないんです。」

「帰ってきても、そそくさと寝てしまうから会話にならないんです。」

 

夫婦関係を良好に保つ秘訣は、コミニュケーションって、相談者さんたちは知ってらっしゃるので、何とか会話をしようと努力をされるんですよね。

けれど、当の相手の方が全く会話を成立させてくれない。

怒り爆発した相談者さんたちは、

 

「私がこんなに頑張っているのにナゼ、アンタは頑張らない!」

 

そう責め立ててしまうのです。

 

オレンジの帽子の子
また、それが正論なのよ。
緑の帽子の子がびっくりしているイラスト
全てごもっとも。

「マメムさん、私のどこが間違ってますか?」

「いえ、何にも…。」

「そうですよね。でも、主人は分かってくれないんです!」

「いやぁ、わかってると思いますよ。」

「わかってたら、なんで、話し合いに応じてくれないんですか!」

 

ふっ~。

これは、マメムが本当に日常的にカウンセリングでする会話です。

 

そして、毎回、全員に言います。

 

「分かっているから話に応じないんですよ!」

 

アナタが怒っていることを相手は分かっていますよ!

ええ、それはもう痛いほど感じていますとも。

 

だから、帰ってこないのです!

だから、そそくさと寝ちゃうのです!

 

ユーモラスな男女の写真

そうでしょう?

誰が、100パーセント自分が悪い。

言い訳もできない。

それが、わかっていて堂々と話し合いに応じます?

そりゃ逃げるわな…とマメムは思います。

 

正しさには覆いをかけて。

確かに、相談を受けていると、

相談者さんたちの意見は、最もなのです。

 

「そりゃ、相手が悪いわな。」

 

そう言うと、皆さん、満足気な顔をされます。

泣く女性のイラスト

中には泣き出す方もいます。

本当に悩んで相談に来られる方は、真面目な方が多いのです。

真剣に悩んで、苦しんで、どうにかしたいと本気で望んでいるのです。

 

頑張っていますよね。

本当に。

もっと自分をほめてあげましょう。

えらい! えらいよ!

本当にね。

 

あなたは、何も悪くない。

そりゃ相手が悪い!

もっもだ。

 

「でも、100パーセントなんてない。私も悪いって他の人は言うんです。」

 

そっか…。

でもね、マメムは言いませんよ。

アナタは悪くない。

 

だからね、考えて欲しいのです。

 

千代は、正しかったのです。

秀吉は悪かったのです。

 

けれど、千代は秀吉を逃がしてあげました。

まさしく、「逃がしてあげた」のです。

 

秀吉が千代を「名将」だと言った理由がここにあります。

「そなたは、名将だ」

といった。

人間の心理を見抜いて好きなようにあやつることがうまい、という意味であろう。

秀吉も救われたような気がした。

秀吉も救われたような気がした…。

バツの悪さは、秀吉の方が感じていたのです。

だから、千代の「おどけた顔」で、秀吉が救われたのです。

千代は「おどけた顔」で自分の正しさを覆ったのです。

 

アナタの相手もおそらく同じです。

口や態度では表していないかもしれませんが、「バツの悪さ」を感じているのです。

「やっぱ自分が悪かったんだろうな…」と思っているのです。

 

心の中で「バツの悪さ」を感じている人をそれ以上に追い詰めてはいけません。

マメムは、アナタの正しさを曲げろと言っているのではありません。

アナタの正しさを「ちょっと何かで覆ってあげて」と言っているのです。

スマイル人形の写真

正しさは、腐りませんからね。

 

ちょっと温存しておいても大丈夫です。

それは、我慢とは違うのです。

 

正しさには、ちょっと覆いを。

それで相手は救われるのです。

相手の心を救うも滅ぼすも「名将」次第なのです。

 

ちゃんと話し合いたいなら追い詰めちゃダメ。

もし、千代が「正論」を突き付けて秀吉を責めたらどうなったでしょう。

最初は、シュンとうなだれて聞いていた秀吉も、あまりに追い詰めると、逆上するのではないでしょうか?

それは、もはや「非がある」「非がない」という話ではなくなるでしょう。

怒り狂った天下人は、夫の一豊もろとも一族を滅ぼすかもしれません。

つまりね、まったく理屈が通らなくなるってことよ。
緑の帽子の子
逆上するのな…、キレるってことだな。

あなたは、正しすぎてはいけないのです。

相手に逃げる道を残しておいてあげましょう。

壁の隅に追い詰めるような言葉を投げ続けてはいけません。

それは、相手をますます意固地にさせるだけです。

相手の理不尽さが、どんどん増大していくだけです。

夫婦関係円満の秘訣は少しのユーモア

おどけた顔なんて、普通は、できませんよね。

マメムも「やれ」とは言いません。

ただね、生活に少しの「ユーモア」をね。

 

つまりね、こういうこと。

 

いつも完璧な晩御飯を用意しなくてもいいのです。

いつも完璧な掃除でなくていいのです。

仕事も家庭も完璧にしなくてもいいのです。

頑張っているのに、こんな言い方、申し訳ないけれど、

はっきり言って、

そんな生活、つまらないのです。

 

ときにはズボラでいいのです。

ときにはドン臭くていいのです。

 

マメムは、これを「サザエさん効果」と呼んでいます。

家族のイラスト

サザエさんの家、「円満」ぽいでしょ?

 

サザエさんって、ちょっとズボラでしょ?

足で戸を開けたりするでしょ?

タラちゃんを寝かしつけたら自分が寝ちゃうでしょ?

裸足で駆けてく~でしょ?

 

それでいいのです。

そして、そのズボラとドン臭さを笑い飛ばすのです。

相手と一緒に笑いあえれば、尚よしなんですけどね。

なかなかね。そううまくは行かないでしょう。

でもね、

そういうことが、必ずアナタの覆いになりますよ。

太陽のイラスト

だからね、

まずは、ユーモアのある暮らしを。

そうすると、視点が変わります。

正しさへの見方も変わるでしょう。

 

千代の話、忘れないでくださいね。

 

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それでは、また。

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